緑茶の選び方【香りと味、あなたの好みで選んでください】
更新日:2022.7.15
狭山茶の通販・オンラインショップを営む新井製茶です。
この記事では「香と味で選ぶ緑茶の選び方」ついて解説しています。
この記事を読むことで、あなたがどんな香りや味のお茶が好みなのかが明確にわかるはずです。
まずは味や香りで煎茶を分類し、具体的にどんなお茶があるかを説明します。
次に、分類したそれぞれの煎茶を各産地のお茶に落とし込みます。
もちろん、同じ茶産地でもお茶屋さんそれぞれで風味は異なるので一概には言えませんが、煎茶を選ぶ際の基準にはなるはずです。
日本茶を飲み始めた初心者の人や、まだ自分好みのお茶が見つかっていない人の参考になれば幸いです。
目次
緑茶の「香り」の分類

煎茶の香りを大きく2つに分けると「新鮮香」と「火香」に分けられます。
新鮮香は新鮮な青い匂いです。
煎茶の原料の荒茶に近い程、新鮮香は強くなります。


火香は焙煎香とも言われ、荒茶を焙煎することにより付く日本茶特有の香ばしい香りです。
火香の代表的な香りは「焼き栗のような香り」です。
このように煎茶は香りにおいては新鮮香のあるお茶と、火香のあるお茶の2つに分けられます。
緑茶の「味」の分類
次に、煎茶の味の分類です。
煎茶の味も先程説明した煎茶の香りに準じます。
煎茶の味も香りと同様に大きく2つに分けられます。
煎茶の味は「新鮮な味」と「火入れによる甘味」の2つです。
煎茶の新鮮な味は「新鮮な青い味」です。
先程の煎茶の香りと同様に、煎茶の原料の荒茶に近い程、新鮮な味は強くなります。
火入れによる甘味というのは、火香同様に荒茶を焙煎することにより発揚する甘味です。
以上のように、煎茶は味においても新鮮な味のあるお茶と火入れによる甘味のあるお茶の2つに分けられます。
「新鮮な香りや味」のある緑茶

次に、新鮮な香りや味のある煎茶の茶種について解説します。
新鮮な香りや味のある煎茶は浅蒸し煎茶や普通蒸し煎茶ような生葉の蒸し時間の短いお茶です。
理由としては、お茶の芯にまで熱は届いていますが蒸し時間が短いため、緑茶本来の新鮮な香や味が残りやすいからです。
「火香や火入れによる甘味」のある緑茶

一方、火香や火入れによる甘味のある煎茶は特蒸し煎茶や深蒸し煎茶のような、生葉の蒸し時間の長いお茶です。
特蒸し煎茶や深蒸し煎茶は生葉の蒸し時間が長いためにお茶の芯にまでしっかり熱が入り、渋味や苦味が抑えられまろやかな味わいになります。
このまろやかな味わいに強火の焙煎は合うので、強火の火入れをするとまろやかで甘いお茶になります。
したがって、浅蒸し煎茶や普通蒸し煎茶は弱火の焙煎で新鮮な香りや味を楽しむお茶、特蒸し煎茶や深蒸し煎茶は強火の焙煎で火香や火入れの甘味を楽しむお茶と言えます。
ただし、特蒸し煎茶や深蒸し煎茶であっても弱火の火入れのお茶はあるので、一概には言えません。
「新鮮な香りや味」のある産地の緑茶





次に新鮮な香りや味のある産地茶の代表を一例として挙げます。
鹿児島県の知覧茶・静岡県の本山茶・川根茶・神奈川県の足柄茶・新潟県の村上茶が代表になります。
「火香や火入れによる甘味」のある産地の緑茶


火香や火入れによる甘味のあるお茶は、岐阜県の美濃いび茶、埼玉県の狭山茶が代表になります。
以上挙げたお茶ですが、あくまでも私の主観です。
冒頭でも言いましたが、同じ茶産地でもお茶屋さんそれぞれで造りは異なります。
一概には言えませんのでご了承ください。
例外となる緑茶
また例外も、もちろんあります。
例えば、宇治茶です。
最近は少なくなりつつあるかもしれませんが、宇治茶の中には「蔵出し茶」と言って夏を冷暗所で越させ熟成させるお茶があります。
そのため浅蒸し煎茶や普通蒸し煎茶であっても新鮮香はありません。
新鮮香がないので、やや強めの火入れに向いているお茶と言えますね。
まとめ:緑茶の選び方【香りと味、あなたの好みで選んでください】
煎茶には新鮮な香りや味のあるお茶と、火入れによる火香と甘味のあるお茶の2種類があります。
新鮮な香りや味のある煎茶は浅蒸し煎茶や普通蒸し煎茶、火入れによる火香と甘味のある煎茶は深蒸し煎茶や特蒸し煎茶です。
煎茶を購入する際の参考にしていただけたら幸いです。
新井製茶からのお知らせ
新井製茶では、旨味を引き出した狭山茶を仕上げ加工、通販をしております。
この記事で取り上げたお茶は下記です。
新鮮な香りや味を楽しみたい方に狭山 手摘み茶【雲龍 Unryu】(普通蒸し煎茶)
火香や火入れによる甘味を楽しみたい方に狭山 深蒸し煎茶【達磨 Daruma】
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