【水出しよりもおすすめ】冷たい玉露の作り方(1人分)
更新日:2022.7.26
狭山茶の通販・オンラインショップを営む新井製茶です。
この記事では「水出しよりもおすすめの冷たい玉露の作り方(1人分)」をご紹介します。
玉露の特徴は濃厚な旨味で、基本的には量を飲むお茶ではなく、少量で旨味を楽しむお茶です。
ですが、この記事では暑い夏に合わせて水分補給できる、かつ、玉露の特徴である旨味を楽しめる1人分の冷たい玉露の作り方をご紹介します。
ちなみに、玉露と煎茶の大きな違いは栽培方法です。
玉露は陽射しを遮る栽培方法です。
(陽射しを遮る栽培方法を被覆栽培と言いますが、これにより玉露は旨味の強いお茶になります)
一方、煎茶は露地栽培と言って陽射しを遮ることはしません。
製造方法・製造工程はほぼ変わりません。
目次
今回淹れる玉露
今回は宇治玉露を使い冷たい玉露を作ります。
冷たい玉露を作るための茶器
250ccの急須・100ccの湯呑み2客・湯冷まし器2つ・300ccのグラス・ティースプーンを用意してください。
グラスには氷を入れますので、あらかじめ用意してください。
湯冷まし器がなければ、200cc程の器で代用が可能です。
【水出しよりもおすすめ】冷たい玉露の作り方(1人分)
それでは実際に、1人分の冷たい玉露を作ります。
美味しいお茶を淹れるポイントのお茶の量・お湯の量・お湯の温度・浸出時間にご注目ください。
冷たい玉露の「お湯の量」と「湯温の調整」
まず、ポットの100℃の熱湯を100ccの湯呑みの8分目(60cc)まで注ぎます。
湯呑みが温まったら、2つ目の湯呑みにお湯を移してください。
2つ目の湯呑みが温まったら、次は急須にお湯を移します。
急須全体が温まったら湯冷まし器にお湯を移してください。
湯冷まし器全体が温まると湯温は60℃程です。
1煎目は玉露を60℃で浸出させます。
湯温の下げ方は、お湯を器に移してその器全体が温まれば湯温は10℃程下がります。
今回の場合は、1つ目の湯呑みにポットの熱湯を移して90℃、1つ目の湯呑みから2つ目の湯呑みに移して80℃、2つ目の湯呑みから急須に移して70℃、急須から湯冷まし器に移して60℃です。
冷たい玉露の「茶量」
次に、お茶の計量をします。
玉露の1人分の茶量は3gです。
ですが、1人分のお茶を淹れる時は1人分の茶量では風味が薄くなるので、2人分のお茶の量にしてください。
今回は玉露の茶量を6gにします。
ティースプーン山盛り1杯が3gなので2杯急須に入れます。
玉露の浸出時間
湯冷まし器全体が温まったら、湯温は目標の60℃になります。
玉露の1煎目の浸出時間は2分~2分30秒です。
湯冷まし器のお湯を急須に注いだら、今回は2分浸出させます。
2分経ったら、200cc程の器に玉露を注ぎます。
最後の1滴まで注ぎ切ってください。
注ぎ終わったら急須の背中を叩いて蓋をずらして、お茶が蒸れるのを防ぎます。
冷たい玉露 2煎目
2煎目を淹れます。
1煎目と同様に、湯呑みの8分目(60cc)までポットの熱湯を注ぎます。
湯呑み全体が温まったら、次の湯呑みにお湯を移してください。
2つ目の湯呑み全体が温まったら、湯冷まし器にお湯を移します。
湯冷まし器全体が温まると湯温は70℃です。
2煎目は70℃で玉露を浸出させます。
2煎目の浸出時間は、1煎目ですでに葉が開いて成分が浸出しやすくなっているので短めにします。
長く浸出させると、渋味・苦味が強くなりますので注意してください。
今回は30秒浸出させます。
30秒経ったら、1煎目を淹れた器に追加で注ぎます。
最後の1滴まで注ぎ切ってください。
注ぎ終わったら急須の背中を叩いて蓋をずらして、お茶が蒸れるのを防ぎます。
氷を適量入れたグラスに注いで完成です。
氷に当てるように注いでください。
まとめ:【水出しよりもおすすめ】冷たい玉露の作り方(1人分)
冷たい玉露の作り方(1人分)のポイントは2つあります。
1つは、玉露をお湯を使って通常通りに淹れますが、お湯の量を通常よりも多く使うことです。
通常、玉露は1人3g、湯量20ccが標準です。
今回は玉露6gのところを、お湯を60cc使っています。
つまり、今回はお湯を20cc多く使っています。
もう1つは、お湯で浸出させた玉露を氷で急冷させることにより、氷を溶かし玉露を薄めたところです。
多めの湯量と温かい浸出液で氷を溶かすことにより、玉露の濃厚な味を和らげることができ、さっぱりと飲める冷たい玉露に仕上がります。
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