【大福茶とは】大福茶の作り方、歴史も解説
更新日:2022.1.1
狭山茶の通販・オンラインショップを営む新井製茶です。
この記事では「大福茶とはどんなお茶なのか」「大福茶の1人分の作り方」「大福茶の歴史」をご紹介します。
この記事を読み終えることで、大福茶を簡単に作れます。
大福茶は1,000年以上の歴史を持ち、疫病を治めたと言われているお茶です。
お正月にいただく縁起物のお茶なので、ご自身だけでなく、ご家族に振る舞っても喜ばれるはずです。
目次
大福茶とは

大福茶について
大福茶は京都発祥のお茶で、お正月に新年の無病息災を祈願していただく縁起物のお茶とされています。
「梅干し」と「結び昆布」を入れて飲むお茶なので、どこかでご覧になったことがあるかも知れません。
梅干しの酸味と塩味、昆布の風味が合わさり、面白い味のお茶です。
また、飲まれる方の健康と幸福を祈って淹れるのが大切と言われています。
大福茶の歴史
951年京都で疫病が流行した際に、空也というお坊さんが疫病よけとして、梅干しと昆布とともにお茶を民衆に振舞ったところ疫病が治まったそうです。
その後、当時の村上天皇がこれにならい、毎年お正月に大福茶を飲むようになったことから、天皇が飲むお茶⇒「皇服茶」「王服茶」⇒「大福茶」と呼ばれるようになったようです。
大福茶はお茶屋さんによって、玉露や煎茶・玄米茶が使われ、様々なお茶があります。
また、梅干しや結び昆布を入れているところもあれば、入れていないお茶屋さんもあります。
今回は普通蒸し煎茶と梅干し・結び昆布を使って、おすすめの1人分の淹れ方をご紹介しますね。
大福茶を作るために用意する材料

用意するものは煎茶・梅干し・結び昆布です。
今回は普通蒸し煎茶を使いますが、ご自宅にあるお茶で構いません。
大福茶に必要な茶器について

250ccの急須・200ccの湯呑み・100ccの湯呑み・ティースプーンをご用意ください。
大福茶の1人分の作り方
それでは実際に、1人分の大福茶を淹れていきます。
美味しくお茶を淹れるポイントのお茶の量・お湯の量・お湯の温度・浸出時間(急須でお茶を置いておく時間)に注目ください。
お湯の量

まず、ポットの100℃の熱湯を100ccの湯呑みに50cc程注ぎます。
この湯呑みの場合、7分目程が50ccです。
ご自宅の湯呑みのどの位が50ccか、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
お茶の量

次にお茶の計量をします。
お茶の葉の量は2人分の4gにします。
1人分のお茶を淹れるのに1人分のお茶の量だと風味が薄くなるので、2人分のお茶をお使いください。
ティースプーンすり切り1杯が2gなので、2杯急須に入れます。
お湯の温度と浸出時間

湯呑み全体が温まったら湯温は90℃程です。
寒い時期のお茶なので今回は高めの湯温にしましたが、お好みで調整してください。
湯温の下げ方は器にお湯を移して、その器全体が温まれば湯温は10℃程下がります。
このように湯温の調整は、数個の器を使うと簡単にできます。
浸出時間(急須でお茶を置いておく時間)
浸出時間は今回のお茶が普通蒸し煎茶なので1分です。
使うお茶によって、浸出時間は調整してください。
急須にお湯を注ぎ、1分待ちます。

1分経ったら、梅干しと結び昆布を入れた200ccの湯呑みに注ぎます。
濃いお茶がお好きな人は、数回急須を傾けて淹れてください。
さっぱり飲みたい人は、急須を1度傾けて淹れてください。
最後の1滴まで注ぎ切ります。

2煎目を淹れます。
1煎目と2煎目を合わせることによって、日本茶にはコクがでます。
2煎目はポットの熱湯(100℃)を直接急須に注ぎます。
2煎目の浸出時間は1煎目の半分の30秒です。
30秒待ちます。

30秒経ったら注ぎます。
最後の1滴まで注ぎ切って完成です。

まとめ:【大福茶とは】大福茶の作り方、歴史も解説
今回は大福茶のご紹介と、おすすめの1人分の淹れ方をご紹介しました。
大福茶はお茶屋さんでも購入できますが、ご自分でも普段飲まれているお茶を使って簡単に淹れるお茶です。
1,000年以上の歴史を持ち疫病を治めたと言われる、とても縁起の良いお茶なので、お正月にご自身だけでなく、ご家族に振る舞っても大変喜ばれます。
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