新井製茶

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【お茶の種類】8種の緑茶の種類を徹底解説

更新日:2022.1.27

狭山茶の通販・オンラインショップを営む新井製茶です。

この記事では、お茶(緑茶)の種類について解説します。

この記事を読み終えることで、日本茶(緑茶)の全体像がわかります。

日本茶(緑茶)の植物学的分類

日本茶(緑茶)は当然ですが、日本で栽培・加工されたお茶です。

植物的には「ツバキ科ツバキ属チャ節」といったグループに属します。

つまり、日本茶(緑茶)はツバキ科の植物です。

ちなみに、学名は「カメリア・シネンシス」です。

日本茶(緑茶)の製造上の分類

日本茶(緑茶)はおチャの生葉を摘みとった後、すぐに蒸しています。

この「蒸す」ことが日本茶(緑茶)の特徴です。

なぜなら、日本茶(緑茶)の緑色は蒸して熱を加えることによって保たれているからです。

摘みとった生葉を熱を加えずに放置しておくと、萎れて赤みを帯びてきます。

この生葉を萎れさせることを「萎凋」と言います。

萎凋させて造られるお茶が烏龍茶や紅茶です。

まとめますと、日本茶(緑茶)は萎凋させず、摘みとり後すぐに蒸したお茶ということになります。

【お茶の種類】8種類の緑茶の種類

日本茶(緑茶)には、8種類のお茶があります。

1つずつ紹介します。

・煎茶

煎茶5種

煎茶は日本茶(緑茶)の代表です。

煎茶は陽射しを十分に浴びたおチャを蒸して揉みながら乾燥させたお茶です。

煎茶の中にもいくつか種類があり、蒸し具合の若い(浅い)ものから浅蒸し煎茶・普通蒸し煎茶・中蒸し煎茶・深蒸し煎茶・特蒸し煎茶といった種類があります。

これらは煎茶を蒸し具合で分類しています。

煎茶の蒸し具合の比較

特蒸し煎茶・中蒸し煎茶・浅蒸し煎茶の比較

お茶の形状に注目してください。

浅蒸し煎茶は蒸し時間がごく短いため、お茶の葉の組織が壊れにくく形状が残りやすいお茶です。

↓浅蒸し煎茶

浅蒸し煎茶

一方、特蒸し煎茶は蒸し時間が長いため、お茶の組織が壊れやすく形状が残りにくいお茶です。

↓特蒸し煎茶

特蒸し煎茶

中蒸し煎茶はその中間の煎茶です。

味や香りの特徴に関しては、浅蒸し煎茶や普通蒸し煎茶は蒸し時間が短いために、一般的にお茶本来の味や香りを楽しめます

一方、深蒸し煎茶や特蒸し煎茶は蒸し時間が長いため、お茶本来の渋味や香りが弱くなるものの特有の旨味や甘味を楽しめるお茶です。

・玉露

玉露

玉露の製造方法は煎茶と同じで、蒸した葉を揉みながら乾燥させています。

煎茶と異なるのは栽培方法です。

煎茶は陽射しを遮らずに育てたお茶です。

一方、玉露は摘みとり前の3週間程、陽射しを遮って栽培します。

陽射しを遮ることにより、おチャの葉に旨味成分が残り、旨味の強いお茶になります。

ちなみに、玉露の旨味はとても強いので、初めて飲まれる方は「出汁のようだ」と表現される人が多い印象です。

玉露・普通蒸し煎茶の比較

玉露の方が普通蒸し煎茶よりも濃緑で鮮やかな色なのは、陽射しを遮って栽培されたためです。

おチャは陽射しを遮ると、葉に葉緑素を集めます。

そのため、玉露は濃緑で鮮やかな緑色になります。

・かぶせ茶

かぶせ茶

かぶせ茶の製造方法も煎茶・玉露と同様です。

異なるのは栽培方法です。

玉露同様に陽射しを遮って栽培されますが、玉露よりも期間は短く摘みとり前の1週間程陽射しを遮ります。

かぶせ茶は玉露と煎茶の中間的なお茶で、淹れ方次第で、玉露風にも煎茶風にも淹れられます

玉露・かぶせ茶・普通蒸し煎茶の比較

上の画像でわかる通り、玉露の方がかぶせ茶よりもやや濃緑で鮮やかな色をしているのがわかると思います。

これは陽射しを遮った期間が玉露の方が長いためです。

・碾茶(てんちゃ)

碾茶(てんちゃ)

碾茶は抹茶の原料のお茶です。

碾茶をパウダー加工(粉末加工)したのが抹茶です。

碾茶の栽培方法は玉露と同様で3週間以上陽射しを遮って育てます。

碾茶の製造方法は玉露とは異なる製造方法です。

パウダー加工するために揉む必要がなく、蒸した後に乾燥させます。

碾茶の状態では基本的に流通することはなく、パウダー加工された抹茶としてあなたの元に届きます。

・玉緑茶

釜炒り製玉緑茶・蒸し製玉緑茶の比較

蒸し製玉緑茶

玉緑茶は蒸し製・釜炒り製の2種類があります。

「蒸し製の玉緑茶」は煎茶と同様の製造方法ですが、製造工程最後のお茶の形を針状にする工程を経ずに造られたお茶です。

このため、蒸し製玉緑茶の形状は「勾玉」のように丸まった形状をしています。

煎茶・蒸し製玉緑茶の比較

煎茶と比較すると、蒸し製玉緑茶の方が形状に丸みがあるのがわかると思います。

釜炒り製玉緑茶

釜炒り製玉緑茶

冒頭で生葉を蒸したものが緑茶になるとお話をしましたが、正確には生葉に熱を加えたものも緑茶です。

この熱の加え方には、数種類の方法があります。

釜炒り製玉緑茶は文字通り、生葉を釜で炒ることにより熱を加える製法です。

ちなみに、この「釜炒り製法」は中国から伝わりました。

日本では、主に九州地方(佐賀県・長崎県・大分県・熊本県)で生産されている珍しいお茶です。

・後発酵茶(黒茶)

後発酵茶は特殊な製法のお茶ですが、生葉にまず熱を加えている点から緑茶の分類に入れられます。

地方によって製法が特殊なので、この記事では手元にある2種類の後発酵茶を紹介します。

・富山県の「バタバタ茶」

富山県「バタバタ茶」

1つ目の後発酵茶は富山県の「バタバタ茶」です。

バタバタ茶の過熱方法は「蒸し」です。

蒸した後に乾燥させ、3㎥~5㎥程の大きな「室(むろ)」と言われる入れ物に入れ、カビによって発酵させます。

攪拌を数回行い、天日乾燥させて完成です。

バタバタ茶の名前はバタバタと慌ただしく泡を点てるところから由来しています。

・徳島県の「阿波晩茶」

徳島県「阿波晩茶」

もう1つの後発酵茶は徳島県の「阿波晩茶」です。

阿波晩茶は「茹でる」ことによって熱を加えています。

茹でた後に揉みこみ、その後樽に漬け込み、乳酸菌で発酵させています。

その後、樽から出し、ほぐして天日乾燥させて完成です。

・その他の日本緑茶

以上の日本茶(緑茶)の他にも「番茶」や「再加工茶」があります。

・番茶

番茶は主に仕上げ加工で篩い分けられた大きな部位を火入れ加工したお茶です。
(その他、刈り番茶秋冬番茶などもあります)

・再加工茶

再加工茶には、ほうじ茶玄米茶が挙げられます。

ほうじ茶は茎茶や番茶を焙じ機で焙煎加工したお茶です。

玄米茶は蒸した白米や玄米を乾燥させたものと、番茶や2番茶(1番茶もあり得ます)と1:1程の割合で合組(ブレンド)したお茶です。

まとめ:【お茶の種類】8種の緑茶の種類を徹底解説

以上、この記事では煎茶・玉露・かぶせ茶・碾茶・玉緑茶・後発酵茶・番茶・再加工茶、8種類の日本茶(緑茶)を紹介しました。

YouTubeチャンネルでは、上記すべてのお茶の淹れ方を紹介していますので、良ければご覧ください。
上記の動画の説明欄にリンクを張っております)

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