緑茶は急須なしでも淹れられます【淹れ方のコツ3選】
更新日:2022.2.11
狭山茶の通販・オンラインショップを営む新井製茶です。
この記事では「緑茶の淹れ方のコツ」を急須を使わずに解説します。
一般的に紹介している美味しくお茶を淹れるポイントは、お茶の量・お湯の量・お湯の温度・浸出時間の4つですが、今回は別の視点から日本茶を美味しく淹れるコツについてご説明します。
この記事で紹介するコツを押さえて緑茶を淹れると、普段のお茶をより美味しく淹れられるはずです。
目次
【緑茶の美味しい淹れ方・コツ1】お茶の葉を開かせる

1つ目のポイントはお茶の葉が十分に開く器を使うということです。
これは急須にも当てはまります。
今回は上の画像のような200ccの器を用意しました。
お茶はお湯に浸かると、葉が開くことで成分が浸出します。
お茶の葉が開きづらい状態でお湯に浸すと、お茶の成分は浸出しにくくなります。
お茶の葉が開きづらい状態とは、お茶の葉が開くスペースが狭い状態のことです。

今回は画像のような茶漉しを用意しましたが、この茶漉しの中にお茶を入れてお湯に浸すと、お茶が開くスペースが狭いのでお茶の成分は浸出しづらいです。
改善するには、200ccの器に直接お茶の葉を入れて、お湯に浸します。
こうすることでお茶の葉がのびのびとお湯を吸い、しっかり葉が開きます。

今回は普通蒸し煎茶を使います。
お茶を器に入れる前に、次のポイントについてご説明します。
【緑茶の美味しい淹れ方・コツ2】茶量・湯量の調整
2つ目のポイントはお茶の量とお湯の量を調整にすることです。
緑茶の茶量に関して

お茶の量に関しては、毎回同じティースプーンを使うことをおすすめします。
ティースプーンは全て同じようには造られていないので、毎回同じものを使うと同じお茶であれば一定の量を計量でき、風味を一定にすることが可能です。
また、毎回同じティースプーンを使うことにより、風味が薄いお茶は山盛り、濃いお茶はすり切りといった調整も可能です。
緑茶の湯量に関して


お湯の量に関しては、お使いの湯呑みで湯量を調整することをおすすめします。
たとえば、上の画像の100ccの湯呑みでしたら8分目が60cc、9分目が80ccということをあらかじめ確認しておきます。
あらかじめ確認しておくことで、3人分以上淹れる場合は1人60ccなので8分目、1人分のときは多めの80ccなので9分目までお湯を注げばいいので、お湯の計量が簡単です。
さらに、湯呑みでお湯の計量をすると、湯温の調整もできるというメリットもあります。
お湯の計量

お湯の計量と湯温の調整をします。
今回は1人分のお茶を淹れます。
1人分のお茶を淹れる場合の湯量は80ccなので、100ccの湯呑みの9分目までポットの100℃の熱湯を注ぎます。
湯温の調整

湯呑み全体が温まると、湯温は90℃程です。
湯呑み全体が温まったら、200ccの器に湯呑みのお湯を移します。
200ccの器全体が温まると、湯温は80℃程です。
煎茶の湯温の適温は70℃~80℃です。
今回は80℃で淹れます。
【緑茶の美味しい淹れ方・コツ3】お茶のすくい方

3つ目のポイントはティースプーンでお茶をすくうときは、お茶をバランス良くすくうことです。
茶筒に保管されている人・茶袋のまま保管されている人、さまざまだと思いますが、基本的にすくい方は同じです。
煎茶の部位について

形状の分かりやすい、普通蒸し煎茶でご説明します。
煎茶の代表的な部位は、芽(芯)と葉です。
上の画像の左が葉、右が芽(芯)です。

上の画像の部位は葉ではなく、実は茎がお茶色に染まったものです。
柔らかい茎は、製造工程中にお茶色に染まりお茶になります。
以上のように、煎茶は芽(芯)・葉・お茶色に染まった茎で構成されています。
煎茶のすくい方
ティースプーンでお茶をすくうときは、芽・葉・お茶色に染まった茎をバランス良く(元々の割合で)すくうことが大切です。
バランス良くすくう意識をするだけでも良いと思います。
細かく重い芽は下の方に沈んでいるので、芽もすくえるように底の方からすくうようにしてください。
このすくい方をすることにより、飲み始めから飲み終わりまで、美味しく一定の風味で楽しむことができます。
今回は盆にあるお茶をすくいましたが、茶筒であっても茶袋であっても「バランス良くすくう」のは同じです。
お茶の計量

実際にお茶の計量をします。
1人分のお茶を淹れるときは、2人分のお茶の量を使うので、1人分の2g~3g×2で4g~6gのお茶の葉を使います。
先程お湯を注いだ器に、今回は直接4gのお茶の葉を入れてください。
今回のお茶は普通蒸し煎茶なので浸出時間は1分です。
茶漉し

1分経ったら、茶漉しで濾しながら器に注ぎます。

2煎目
今回は2煎目も合わせて、コクのあるお茶に淹れたいと思います。
2煎目のお湯の量は60ccなので、湯呑みの8分目までポットの熱湯を注ぎます。
湯呑み全体が温まると、湯温は90℃程です。
2煎目は渋味と香りを楽しむために、やや高めの90℃で淹れます。
2煎目の浸出時間は1煎目の半分の30秒です。
湯呑みのお湯を注ぎます。
30秒経ったら、1煎目と同様に茶漉しで濾しながら注ぎます。
1煎目と2煎目を合わせたお茶です。

まとめ:緑茶は急須なしでも淹れられます【淹れ方のコツ3選】
この記事では、少し違った視点から緑茶の淹れ方のポイントを紹介しました。
1つ目のポイントはお茶の葉が十分に開く器を使うことです。
急須にも同様のことが言えるので、急須を購入されるときの基準にしてみてください。
2つ目のポイントはお茶の量とお湯の量を調整することです。
毎回同じティースプーンを使うことにより、お茶の量の調整が可能になります。
また、お使いの湯呑みの何分目がどの位の湯量なのか把握することにより、湯量の調整ができます。
3つ目のポイントはティースプーンでお茶をすくうときは、お茶をバランス良くすくうことです。
芽・葉・お茶色に染まった茎の部分をバランス良くすくうことにより、飲み始めから飲み終わりまで、美味しく一定の味でお飲みいただけます。
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