【お茶を蒸らす時間について】時間を計らずにお茶を淹れる方法
更新日:2022.2.22
狭山茶の通販・オンラインショップを営む新井製茶です。
この記事では「お茶を蒸らす時間」に関係する「時間を計らずにお茶を淹れる方法」について解説します。
この記事を読み終えることで、時間を計り忘れた時や時計がない時でも、お茶を美味しく淹れられます。
勘で淹れるよりも確実に美味しく淹れられますので、ぜひ参考にしてみてください。
今回はお茶の葉が開くところを見るので、お茶の葉が開く様子が分かりやすい普通蒸し煎茶を用意しました。
目次
【お茶を蒸らす時間】時間を計らずにお茶を淹れる方法とは
時間を計らずにお茶を淹れる方法を結論から申し上げます。
それはお茶の葉の開き具合でお茶の成分の浸出具合を見極める方法です。
お茶の葉の開き具合で、だいたいの時間(浸出)が分かります。
【お茶を蒸らす時間】時間を計らずにお茶を淹れる方法
1煎目
茶碗に先ほどの普通蒸し煎茶を6g入れました。
普通蒸し煎茶の美味しい淹れ方のセオリー通りに淹れていきます。
1煎目は日本茶の旨味を味わうために低温のお湯を使います。
煎茶の湯温の1煎目の適温は70℃~80℃です。
今回は70℃に冷ましたお湯を180cc注ぎます。
普通蒸し煎茶の浸出時間は1分です。
1分後のお茶の葉の開き具合を観察します。
1分経過したお茶の葉の状態です。
葉の膨らみ具合(開き具合)を感覚的に覚えます。
2煎目
2煎目は日本茶の渋味を味わうために1煎目より高い湯温にします。
1度湯冷ましした90℃のお湯を使います。
浸出時間は1煎目でお茶の葉が開きお茶の成分が出やすくなっているので、1煎目の半分の30秒とします。
30秒後のお茶の葉の膨らみ具合(開き具合)を観察してください。
3煎目
3煎目は日本茶の苦味を味わうために、2煎目よりもさらに高い湯温にします。
ポットの熱湯を使ってください。
2煎目までで煎茶の成分は6割ほど出てしまっているので、3煎目の浸出時間は長めに1分程取ってください。
この観察を数回繰り返しますと、お茶の葉の開き具合を覚えられます。
感覚的に覚えたら、実際にお茶を淹れてみてください。
今回は説明しやすいように茶碗を使いましたが、実際は急須にお茶を入れたら蓋をしないでお茶の葉の開き具合を確認してください。
1煎目・2煎目・3煎目の茶殻の比較
お茶の葉を良く見ると、お茶の葉の開き具合が違うのがわかります。
1煎目から2煎目・3煎目と徐々にお茶の葉が開いていますね。
このようにお茶は、お茶の葉の開き具合でお茶の葉の成分の浸出具合(浸出時間)を判断できます。
時計がない場合などには、急須の中のお茶の葉の開き具合で時間を判断する淹れ方もできますね。
ただし、2点注意していただきたいことがあります。
1つはお茶によって葉の開き方の様子は変わりますので、お茶ごとに葉の開く様子を観察してみてください。
もう1つはお湯に茶葉が接した時点でお湯にお茶が浸っていなくても、お茶の葉は開き続けることです。
その結果、しばらく放置したお茶は、お茶の葉が開き続け苦味が強く出ます。
急須でお茶を淹れた場合、2煎目のために急須の蓋をずらすのはお茶の葉の温度を下げ、苦味が次の煎に出ないようにするためです。
まとめ:【お茶を蒸らす時間について】時間を計らずにお茶を淹れる方法
この記事では、お茶の葉の開き具合を観察することによって、時間を計らなくてもお茶を淹れられる方法をご紹介しました。
時計がない時などに、感覚で淹れるよりも確実に美味しく淹れられるので、普段お茶を淹れる時にお茶の葉の開き具合を観察してみてください。
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