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【日本茶】埼玉県の品種「むさしかおり」の特徴と、おすすめの淹れ方

更新日:2022.2.25

狭山茶の通販・オンラインショップを営む新井製茶の新井です。

この記事では埼玉県の品種茶「むさしかおり」の特徴と、おすすめの淹れ方をご紹介します。

【日本茶】埼玉県の品種「むさしかおり」について

【日本茶】埼玉県の品種むさしかおり
品種茶むさしかおり

むさしかおりは母が「やぶきた」です。

父は埼玉県の品種茶「さやまみどり」と台湾烏龍茶の品種茶(硬枝紅心実生)とのハーフ「27F1-73」です。

つまり、むさしかおりはクォーターということになります。

摘採期は「やぶきた」よりも2日~6日程遅く、寒さに強い品種です。

むさしかおりの特徴として挙げられるのは、樹皮のような風味です。

今回ご紹介する「むさしかおり」は樹皮のような風味の中に花のような香りをほのかに感じます。

恐らく、半日に満たない程、萎凋させて製造されたものと思われます。

萎凋というのは、摘んだ生葉を萎れさせる工程です。

萎凋させることによって、緑茶でも花のような香りやフルーツのような香りが発揚します。

いわゆる萎凋煎茶とか微発酵茶とか言われるお茶です。

今回の「むさしかおり」はやや萎凋させた普通蒸し煎茶なので、萎凋の香りを楽しめる淹れ方をしたいと思います。

茶器について

茶器

今回使う茶器はこちらです。

250ccの急須100ccの湯呑み3客湯冷まし器ティースプーンをご用意ください。

湯冷まし器を持っていない方は、200cc~300ccの器で代用が可能です。

日本茶の品種「むさしかおり」のおすすめの淹れ方

それでは実際に「むさしかおり」を淹れていきます。

3人分の淹れ方でご説明します。

美味しくお茶を淹れるポイントのお茶の量・お湯の量・お湯の温度・浸出時間に注目してください。

お湯の量

お湯の量

まず、100ccの湯呑み3客に60ccずつポットの100℃の熱湯を注ぎます。

この湯呑みの場合は8分目が60ccです。

お使いの湯呑みのどの位が60ccか、あらかじめ把握しておくことをおすすめします。

お湯の温度

お湯の温度 湯温の調整

湯呑み全体が温まったら、急須にお湯を移します。

煎茶の湯温の適温は70℃~80℃です。

今回は「むさしかおり」の萎凋香を楽しむために80℃で淹れます。

湯温の下げ方は器にお湯を移して、その器全体が温まれば湯温は10℃程下がります。

今回はポットの100℃の熱湯を湯呑みに移して90℃、湯呑みのお湯を急須に移して目標の80℃です。

急須全体が温まったら、湯温は目標の80℃です。

急須にお茶の葉を入れるために、一旦湯呑みにお湯を移してください。
(面倒でしたら、お湯が入った急須にお茶の葉を入れても構いません)

お茶の量

お茶の量

煎茶のお茶の適量は1人2g~3gです。

今回は2gで淹れます。濃いお茶がお好みの方は3gにしてください。

ティースプーンすり切り1杯が2gなので3杯急須に入れます。
(山盛りが3g)

浸出時間

むさしかおり 1煎目 浸出時間

今回の淹れる「むさしかおり」は普通蒸し煎茶なので、浸出時間は1分です。
(浸出時間は淹れるお茶の蒸し具合によって変えてください)

湯呑みのお湯を急須に注ぎます。

2煎目のために水位を確認し1分待ちます。

廻し注ぎ

廻し注ぎ

1分経ったら、廻し注ぎでお茶の量と濃度が均等になるように注ぎ分けます。

1.2.3と注ぎましたら3.2.1と戻る注ぎ方です。

最後の1滴まで注ぎ切ります。

2煎目

むさしかおり 2煎目 お湯の量

2煎目は1煎目より高めの90℃で淹れます。

ポットの熱湯を湯冷まし器に、おおよそ3人分の湯量(180cc)を注ぎます。

湯冷まし器全体が温まると、湯温は90℃程です。

2煎目の浸出時間は1煎目の半分の30秒です。

湯冷まし器全体が温まったら、急須にお湯を1煎目の水位まで注ぎ30秒待ちます。

30秒経ったら、1煎目と同様に廻し注ぎで注ぎ分けます。

最後の1滴まで注ぎ切ってください。

3煎目を淹れる場合は、ポットの熱湯を急須に直接注ぎ1分程浸出させて注ぎ分けてください。

まとめ:【日本茶】埼玉県の品種「むさしかおり」の特徴と、おすすめの淹れ方

今回は埼玉県の品種茶「むさしかおり」を紹介しました。

むさしかおりの特徴は、樹皮のような風味です。

今回ご紹介した「むさしかおり」はやや萎凋させたお茶だったので、樹皮のような風味の中に花のような香りをほのかに感じました。

シングルオリジンと言って単一品種で販売されている農家さんもいらっしゃいますので、興味を持たれた人は、ぜひお試しください。

お茶の品種に関しては下記の記事でも紹介しています。ご興味があれば、ぜひご覧ください。

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