緑茶のお湯の温度など、お茶の淹れ方のポイントをまとめました
更新日:2022.2.28
狭山茶の通販・オンラインショップを営む新井製茶の新井です。
この記事では、日本茶の美味しい淹れ方のポイントをまとめました。
紹介するポイントを踏まえてお茶を淹れると、毎回一定の味に美味しく淹れられます。
普段、お茶を淹れる際の参考にしていただけたら幸いです。
それでは、日本茶の美味しい淹れ方のポイントを具体的に説明します。
ポイントは3つあります。
目次
「緑茶の量」ポイント1
茶種ごとの「お茶の量」は下記を参考にしてください。
- ・煎茶=1人2g~3g
- ・玉露=1人3g
- ・ほうじ茶・番茶=1人3g
煎茶・玉露の計量にはティースプーンを使用し、ほうじ茶・番茶には茶匙を使ってください。
注意点としては、ティースプーンや茶匙は様々なサイズや形のものがあり、使用するものによってお茶の量が変わります。
なので、ティースプーンや茶匙はできるだけ毎回同じものを使うのをおすすめします。
また、同じティースプーンで量っても茶種によって重さは変わります。
具体的には、深蒸し煎茶はティースプーンすり切り1杯で2g、普通蒸し煎茶はティースプーンすり切り1杯で1.5gといった感じです。
以上のことから、私がおすすめする「お茶の量」のポイントは2つあります。
1つは、ティースプーンや茶匙は毎回同じものを使うことです。
もう1つは、初めて淹れるお茶は使用するティースプーンや茶匙で、すり切りや山盛りで何gになるか計量して把握しておくことです。
こうすることにより、毎回同じお茶の量でお茶を淹れることができます。
さらに、味の濃度の調整することも可能です。
具体的には、淹れたお茶の味が濃すぎる場合は「すり切り」に、薄い場合は「山盛り」にします。
「緑茶のお湯の温度とお湯の量」ポイント2
お湯の量に関しては、高品質な日本茶ほど湯量を少なくします。
お湯の温度に関しては、高品質な日本茶ほど湯温を低くします。
理由としては、高品質な日本茶ほど旨味があり、その旨味は低温の少量のお湯を使うことで引き立つからです。
ちなみに、旨味のないほうじ茶や番茶は、香りや渋味を味わうために高温のお湯を使います。
高品質な日本茶を淹れる時の、おすすめのお湯の計量と湯温の調整の方法は「湯呑みを使う」ことです。
湯呑みを使うことにより、お湯の計量と湯温の調整が簡単にできます。
さらに、湯呑みを温めることができるので、浸出液を湯呑みに淹れた時に浸出液が冷めるのを防げます。
緑茶のお湯の計量と湯温の調整の実演
具体的なお湯の計量と湯温の調整を実演します。
3人分の煎茶を淹れると仮定して、今回は80℃まで湯温を下げます。
お湯の量(お湯の計量)
まず、ポットの100℃の熱湯を100ccの湯呑み3客に60ccずつ注ぎます。
この湯呑みの場合は8分目が60ccです。
60ccは、煎茶の1人分の湯量の適量です。
ご自身でお使いの湯呑みのどの位が60ccか、あらかじめ確認しておくと便利ですね。
そして、煎茶を淹れる場合は100ccの湯呑みを使うと、お湯の計量が簡単にできるのでおすすめします。
ここまでで、お湯の計量ができました。
緑茶のお湯の温度(湯温の調整)
次に、湯温の調整をします。
湯呑み全体が温まったら、急須に湯呑みのお湯を移します。
急須全体が温まると、湯温は目標の80℃です。
このように湯温の下げ方は、器にお湯を移し、その器全体が温まれば湯温は10℃程下がります。
今回の場合は、ポットの100℃の熱湯を湯呑みに移して90℃、湯呑みから急須にお湯を移して急須全体が温まれば目標の80℃になります。
「緑茶の浸出時間」ポイント3
3つ目のポイントは「浸出時間」です。
浸出時間は、淹れるお茶(煎茶)の蒸し具合で変わります。
蒸し時間の長い深蒸し煎茶・特蒸し煎茶は、浸出時間を短時間にします。
逆に、蒸し時間の短い普通蒸し煎茶・浅蒸し煎茶は浸出時間を長めに取ります。
お茶の葉で蒸し具合を見分けられない方は、お茶の袋に「深蒸し」「普通蒸し」などの記載があると思いますので確認してください。
参考までに、蒸し具合に応じた浸出時間をご紹介します。
- ・浅蒸し煎茶 1分~1分30秒
- ・普通蒸し煎茶 1分
- ・中蒸し煎茶 40秒~50秒
- ・深蒸し煎茶 30秒
- ・特蒸し煎茶 20秒~30秒
まとめ:緑茶のお湯の温度など、お茶の淹れ方のポイントをまとめました
この記事では、日本茶の美味しい淹れ方のポイントをまとめました。
ポイントの1つは、ティースプーンや茶匙は茶種に合わせ、毎回同じものを使うことです。
また、初めて淹れるお茶は、使用するティースプーンや茶匙のすり切りや山盛りで何gになるか把握することです。
これにより、風味が濃く感じた場合はすり切りに、逆に薄く感じた場合は山盛りにといった調整が可能になります。
ポイントの2つ目は、湯呑みを使ってお湯の計量と湯温の調整をすることです。
煎茶の場合、100ccの湯呑みが計量しやすいのでおすすめです。
ポイントの3つ目は、お茶(煎茶)の蒸し具合に合った浸出時間を取ることです。
この3つのポイントを意識してお茶を淹れると毎回一定の味に、かつ、美味しく淹れられます。
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