ご家庭でも簡単!【茶葉(茎茶)から作る】ほうじ茶の作り方
更新日:2022.2.1
狭山茶の通販・オンラインショップを運営している新井製茶の新井です。
この記事では「茶葉から作る、家庭でできるほうじ茶の作り方」を紹介します。
この記事を読むことで、焙烙(ほうろく)の使い方や、ほうじ茶を作る時のポイントが理解でき、ご家庭でも比較的簡単にほうじ茶を作ることができます。
焙烙を持っていない場合は、鍋でもほうじ茶を作ることが可能です。
鍋でほうじ茶を作る場合は下記の記事が参考になると思います。
【100均鍋で作る】美味しいほうじ茶を茶葉(茎茶)から作るコツ
目次
今回焙煎するほうじ茶の原料の茶葉(茎茶)
![ほうじ茶の原料となる茎茶](https://araiseicha.com/sys/wp-content/uploads/2022/02/kukicha.jpg)
上の画像は、2番茶の荒茶(煎茶の原料)から抜いた茎茶です。
今回は茎茶を原料に焙煎をしますが、ご家庭で飲み切れなくて傷んだお茶でも、ほうじ茶の原料にすることが可能です。
傷んだお茶を使ってほうじ茶を作ることは、お茶が無駄にならずおすすめです。
ほうじ茶を焙煎するのに必要な道具
![ほうじ茶を作る道具](https://araiseicha.com/sys/wp-content/uploads/2022/02/houjicha_dougu.jpg)
- 粉抜きの篩(ふるい)
- 焙烙(ほうろく)
- カセットコンロ
- ほうじ茶取り出し用のお皿
粉抜きの篩はホームセンターなどで購入できます。
焙烙はお茶屋さんで購入してください(2,000円程で購入できます)。
焙烙がなくても鍋で代用できますが、焙烙の方が専用の道具なので美味しく焙煎できるのでおすすめです。
カセットコンロで今回は焙煎をしましたが、もちろんガスコンロでも構いません。
最後に、ほうじ茶を取り出すときに使用するお皿をご用意ください。
茶葉から作る、ほうじ茶の作り方
それでは実際に、ほうじ茶を作りましょう。
粉抜き(茎茶から細い部位(毛羽)を抜きます)
![茎茶から粉(毛羽)を抜く](https://araiseicha.com/sys/wp-content/uploads/2022/02/houjicha_konanuki.jpg)
![茎から抜いた粉(毛羽)](https://araiseicha.com/sys/wp-content/uploads/2022/02/houjicha_keba.jpg)
![篩の上に残った茎茶](https://araiseicha.com/sys/wp-content/uploads/2022/02/houjicha_huruiuekuki.jpg)
まず、粉(毛羽)を抜きます。
茎茶にも細い部位(毛羽)はあります。
(毛羽というのは、茎から剥がれた皮のことです)
粉を抜く理由は、焙煎をする時に粉(毛羽)に真っ先に火が入り、焦げやすいからです。
煎茶、特に深蒸し煎茶や特蒸し煎茶は細かい部位が多いので、煎茶をほうじ茶に焙煎する時は同じように粉抜きをしてください。
「粉抜き」をすることによって、香味の良いほうじ茶に仕上がります。
20gの茎茶を篩にかけて粉を抜きます。
焙烙での焙煎手順
焙烙を温める
![焙烙から水分を飛ばし温める](https://araiseicha.com/sys/wp-content/uploads/2022/02/houjicha_houroku1.jpg)
次に、焙烙にある水分を飛ばす意味で、焙烙を火にかけて温めます。
火力は「弱火」で構いません。
慣れない内は、火力は最後まで「弱火」の方が良いと思います。
理由は、慣れていないと原料のお茶を焼き過ぎてしまうからです。
軽く手を入れて焙烙が十分温まったら、お茶を投入します。
焙烙が温まった状態でお茶を投入することで、焙煎時間も短縮できます。
焙煎
・投入直後↓↓↓
![焙烙に投入直後の茎茶](https://araiseicha.com/sys/wp-content/uploads/2022/02/houjicha_houroku2.jpg)
・焙煎中盤↓↓↓
![焙煎中盤の茎茶](https://araiseicha.com/sys/wp-content/uploads/2022/02/houjicha_houroku3.jpg)
・焙煎終盤↓↓↓
![焙煎終盤の茎茶](https://araiseicha.com/sys/wp-content/uploads/2022/02/houjicha_houroku4.jpg)
・焙煎完了↓↓↓
![焙煎済みの茎茶(ほうじ茶)](https://araiseicha.com/sys/wp-content/uploads/2022/02/houjicha_houroku5.jpg)
茎茶を投入したら焙烙を動かし続けます。
動きを止めますと、焙烙に接しているお茶が焦げますので注意してください。
茎茶の色や形状の変化に注意しながら焙煎してください。
色は「緑⇒黄⇒茶」と変化し、茎の形状は水分が飛ぶにつれて膨らんでいきます。
仕上りの目安としては、茎が膨れ、きつね色になった時です。
焙煎したお茶は、取り出し後も火の入りが進むので、それも計算に入れて取り出せれば完璧です。
まとめ:ご家庭でも簡単!【茶葉(茎茶)から作る】ほうじ茶の作り方
この記事では、ご家庭でもできる「茶葉から作るほうじ茶の作り方」を紹介しました。
ポイントとしては、原料のお茶から細かい部位(粉や毛羽)を抜くことです。
これにより、香味の良いほうじ茶に仕上がります。
また、焙煎具合は「お茶の量×火力×時間」で決まります。
今回は、原料の茎茶を20g、火力は弱火、焙煎時間は1分半~2分程でした。
おすすめの焙煎の仕方は、お茶の量と火力を一定にして、焙煎時間を1分・2分・3分と変えていく方法です。
あなた好みの焙煎具合を見つけて、美味しいほうじ茶を仕上げてみてください。
自分で焙煎したほうじ茶は格別なはずです。
【狭山茶の通販・オンラインショップ】新井製茶からお知らせ
新井製茶では、旨味を引き出した狭山茶を仕上げ加工、通販をしております。
当社でも狭山ほうじ茶を取り扱っております。
狭山ほうじ茶に興味があれば【狭山茶の通販】狭山ほうじ茶をご覧ください。
新着記事
2022.11.20
2022.10.20
2022.9.14
2022.8.17
2022.7.30
2022.7.29
2022.7.28
2022.7.28
カテゴリー
- 狭山茶(3)
- 深蒸し煎茶(0)
- 手摘み茶(2)
- お茶に関すること(3)
- 急須に関すること(3)
- 狭山ほうじ茶(4)
- その他のお茶(2)
- 日本茶(緑茶)の品種(4)
- お茶の美味しい淹れ方(14)
- 水筒用のお茶(4)
- 手揉み茶(2)
- 冷茶(2)
- 和紅茶(2)
- おすすめのお茶の選び方(3)
- 玉露(1)
- 茎茶(棒茶)(1)
- 番茶(1)
- 粉茶(1)
- 粉末緑茶(パウダー茶)(1)
- お茶の育て方(1)
タグ
- 100均鍋
- 1人分の淹れ方
- お湯の計量方法
- お湯の量
- お茶の保管・保存
- お茶の味の構造
- お茶の淹れ方のポイント
- お茶の美味しい淹れ方のポイント
- お茶の食べ合わせ
- パウダー茶
- ふくみどり
- ほうじ茶
- ほうじ茶の作り方
- むさしかおり
- ゆめわかば
- 冷茶
- 和紅茶
- 品種茶
- 多人数
- 多人数の淹れ方
- 大福茶
- 廻し注ぎ
- 急須
- 急須でお茶を置いておく時間
- 急須でのお茶の取り扱い
- 急須なし
- 急須の洗い方
- 急須の種類
- 急須の選びのポイント
- 急須の選び方
- 手揉み茶
- 手摘み茶
- 新茶
- 日本緑茶の種類
- 日本茶のコク
- 日本茶の淹れ方のポイント
- 時短
- 時間を計らない
- 時間短縮
- 普通蒸し煎茶
- 水筒用のお茶
- 水筒用のお茶の作り方
- 氷出し
- 浸出時間
- 深蒸し煎茶
- 深蒸し煎茶と普通蒸し煎茶の比較
- 深蒸し茶
- 湯冷まし
- 煎茶の2煎目以降の淹れ方
- 煎茶の蒸し具合を見極めるポイント
- 煎茶の選び方
- 狭山茶
- 玄米茶
- 玄米茶の作り方
- 玄米茶の淹れ方
- 玉露
- 産地茶
- 番茶
- 粉末緑茶
- 粉茶
- 茎茶