日本茶の品種「ゆめわかば」の特徴・おすすめの淹れ方
更新日:2022.1.21
狭山茶の通販・オンラインショップを新井製茶です。
この記事では、日本茶の品種「ゆめわかば」の特徴、おすすめの淹れ方の解説をします。
「ゆめわかば」は品種茶の中でもかなり個性が際立っている品種です。
少し言い過ぎかもしれませんが、あなたのお茶のイメージが変わるかもしれない品種です。
また個人的印象ですが、淹れ方を変えることで風味の印象が変化する品種茶と言えます。
目次
日本茶の品種「ゆめわかば」について

「ゆめわかば」は母が「やぶきた」父が「埼玉9号」という在来種です。
(在来種とは種から育ったお茶のことです)
1番茶の摘採は「やぶきた」よりも1日遅い中生の品種で、寒さに強いのが特長です。
品種茶としての特徴は萎凋と言って、摘み取った生葉を萎れさせることにより、銀木犀のような香りが発揚します。
人によって、ミルクやバニラのような香りに感じたり、果実や花のような香りに感じることもあります。
また萎凋させることによって、旨味・渋味が増すとも言われている品種茶です。
今回淹れる「ゆめわかば」の蒸し具合は普通蒸しです。
恐らくですが、半日ほど萎凋させていると思いますので「萎凋煎茶」と言えるお茶になります。
淹れ方は蒸し具合に合わせますので、今回は普通蒸し煎茶の淹れ方になります。
茶器について

今回使用する茶器です。
250ccの急須・100ccの湯呑み3客・湯冷まし器・ティースプーンをご用意ください。
湯冷まし器を持っていない人は200cc~300ccの器をご用意ください。
日本茶の品種「ゆめわかば」のおすすめの淹れ方
それでは実際に「ゆめわかば」を淹れていきます。
この記事では、3人分の淹れ方を説明します。
美味しくお茶を淹れるポイントのお茶の量・お湯の量・お湯の温度・浸出時間にご注目ください。
お湯の量

まず、100ccの湯呑み3客に60ccずつポットの100℃の熱湯を注ぎます。
この湯呑みの場合は8分目が60cc程です。
これでお湯の計量ができました。
お使いの湯呑みのどの位が60ccか、あらかじめ把握しておくことをおすすめします。
お湯の温度

湯呑み全体が温まったら、急須にお湯を移します。
煎茶の湯温の適温は70℃~80℃です。
今回は「ゆめわかば」の旨味を味わいたいので、やや低めの70℃で淹れます。
湯温の下げ方は器にお湯を移して、その器全体が温まれば湯温は10℃程下がります。
今回はポットの100℃の熱湯を湯呑みに移して90℃、湯呑みのお湯を急須に移して目標の80℃、急須のお湯を湯冷まし器に移して目標の70℃です。
お茶の量

煎茶のお茶の葉の量は1人2g~3gです。
今回は2gで淹れます。
濃いお茶がお好みの方は3gにしてください。
ティースプーンすり切り1杯が2gなので3杯急須に入れます。
浸出時間(急須でお茶を置いておく時間)

湯冷まし器全体が温まったら、湯温は目標の70℃になります。
今回の「ゆめわかば」は普通蒸し煎茶なので、浸出時間は1分です。
湯冷まし器のお湯を急須に注ぎます。
2煎目のために水位を確認し1分待ちます。
廻し注ぎ

1分経ったら注ぎ分けます。
廻し注ぎでお茶の濃度と量が均等になるように注ぎ分けます。
1.2.3と注ぎましたら3.2.1と戻る注ぎ方です。
最後の1滴まで注ぎ切ってください。

狭山茶の品種茶「ゆめわかば」の2煎目の淹れ方

2煎目は「ゆめわかば」の香りを楽しむために、高めの90℃で淹れます。
まずポットの熱湯を湯冷まし器に、おおよそ3人分の湯量(180cc)を注ぎます。
湯冷まし器全体が温まると、湯温は90℃程です。
湯冷まし器全体が温まったら、湯温は90℃になります。
2煎目の浸出時間は1煎目の半分の30秒です。
1煎目の水位まで急須にお湯を注ぎ30秒待ちます。
30秒経ったら、1煎目と同様に廻し注ぎで注ぎ分けます。
最後の1滴まで注ぎ切ってください。

3煎目を淹れる場合はポットの熱湯を急須に直接注ぎ1分程浸出させて注ぎ分けてください。
まとめ:日本茶の品種「ゆめわかば」の特徴・おすすめの淹れ方
この記事では、日本茶の品種「ゆめわかば」を紹介しました。
「ゆめわかば」は萎凋させることによって、香りや味が引き立つ品種です。
個人的感想ですが「ゆめわかば」はミルクやバニラのような香り、果実や花のような香りなど、飲み込んだ後の香りが強い品種です。
興味のある方はぜひお試しください。
あなたのお茶の概念が変わるかもしれません。
品種茶に関しては「ゆめわかば」以外にも埼玉県の品種をご紹介しています。ご興味があればぜひご覧ください。
関連記事:お茶の品種「ふくみどり」の特徴と、おすすめの淹れ方
関連記事:緑茶の品種「さやまかおり」のご紹介と、おすすめの淹れ方
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